2人に1人がなる病気に30代後半でなってしまった私のブログ

37歳結婚3年目でガンと診断されました。よく聞く病名なのによく知らない病気との付き合いや日々の思いをツラツラ書いています。

2020年5月(不妊外来開始)~12月初旬(大学病院再検査)

夫とのことを書こう。結婚して4年目。私が35歳の時に結婚した。

夫が7つ年上になる。

夫との出会いは私が24。その後交際スタート。よくある職場恋愛だった。

そう、交際10年目にしてやっと結婚した。

 

最初はお互い結婚願望もなく、私が自分のやりたいこと、実現したいことを優先してたから5年、6年と経っていった(復学したり、転職したり)。

で、交際7,8年目で夫が病気になった。難病指定されているものだった。

このとき、思った。

「彼に何かあったとき、私はちゃんと心配したい。年齢的には彼の方がリスク高いし。家族としてそばにいないと、何もできない」

実際、病気のこと説明受ける際、彼の母が『一緒に』と口添えしなければ同席できなかったわけで。

で、その後いろいろ考えに考えて、結婚の話をした。

 

あなたと一緒にいたいと思っている。何かあったときに、あなたの側にいたいから、その為には結婚しかないと思う。あなたはどうか?と。

で、結婚した。

私の両親も夫の両親も、やっとか・・よかった・・・という感じだった(笑)

 

 

勝手な事だが、夫に何かあったらのみで、自分に何かあったらって考えてないよね。

夫はとにかく笑顔が優しい人です。この人がニコニコしていたら、自分がイライラしているのアホらしくなります。

何よりも

こんな私と10年付き合ってくれて、今でも一緒にいてくれる。

私にとっては最高のパートナーやと思ってます。

(昨日ちょっと言い争いしたけど)

そんな夫、私の姪っ子や甥っ子にめちゃくちゃ好かれている。

私の職場の同僚の子にも。子ども引き付けるパワーが凄い。

 

お互い休みの日が違うすれ違い夫婦だったのだが、

年齢のこと、そして何より私の卵巣がん。再発リスク少なめとは言われているが、リスクはリスク。

そう考え、退院して職場復帰(GW明け)のタイミングで

【あなたの子どもが欲しい。あなたが父親になっているとこ、私は見たい】

と伝えた。

体外受精までは考えず、現状できることをやってみよう。

期限は私が40になるまでだろうかということになった。

 

 

これがなかなか上手くいかなかった。何よりも仕事によるすれ違い、私と向こうのテンションの違い(焦る私、そうでもない夫)。

本当世の不妊に悩みながらも乗り越えようとしているご夫婦、尊敬します。

 

それでも病院(最初は近所の婦人科、次に大学病院)に通いながら、排卵の有無、タイミングの測り方、初歩的なことからまず行なう。

 

もう少し不妊治療を専門的に診てくれる病院を紹介してもらい、予約をと思ったのが10月初旬。

この時卵巣がんの経過観察も受けていて、特に問題なし。

がん検診は次1月でということになった。

 

その10日後くらいからだろうか。

右下腹部に痛みを覚える。

チクチクするような痛み。不妊のこと、仕事のこと色々重なって忙しい時期だった。

いったいなぁ・・・あ、治ったを数日間繰り返していると

 

夜中に起きるほどの痛み。

息を吸うと何かがその痛みの塊のようなものに触れる、そんな感触。

朝「ダメだ。痛い。」と夫に伝える。

日曜日。しかも、夫の誕生日だった。

とりあえず、大学病院の救急に電話。婦人科の先生に診てもらえることとなった。

大学病院では血液検査と子宮、卵巣の確認。

血液検査では、炎症値が高い。ただ、一番疑わしき盲腸だともうちょっと炎症値が高くなる。そこまで高くない。

卵巣、子宮には特に異常はない。腸炎ではないか?ということで抗生物質を処方された。

 

実際、抗生物質服用後に痛みは治まり、あれは何だったんだ?という日々を過ごす。

 

11月になる。ますます忙しくなる仕事。

大学病院行ってから1か月後、また痛くなる。同じような痛みだけど、そこまで痛くない。

また腸炎?と思いながら、とりあえず近所の胃腸科に行く。

先月のことを伝え、とりあえず血液検査。触診だと、そこまで重大な何かが体の中で起きているとは考えづらい。とのこと。

翌週、血液検査の結果が出たので再度聞きに行くと、

やはり炎症値が高い。でも、盲腸ほどじゃない。とりあえず、抗生物質出します。ただ、これ以上のことはここでは分からない。

痛みがある、炎症があるということは、体の中で何かが起きていることは間違いない。

大学病院に行って検査してもらうことも考えた方が良いと思う。

と言われた。

 

正直、これ以上大学病院行きたくないし、面倒くさいし、

仕事それどころじゃないし、不妊の件進めたい。

ということで、とりあえず抗生物質のんで様子見ますと行ってその日は終わった。

 

当然夫は、病院行ってきなよ、と言う。

んーというと

癌なんじゃないの?と言う。

 

それはない。だって、摘出したほうが痛いんだよ。ここには何も無いんだよ。と答える。そう、全く再発は考えてなかった。

 

抗生物質の効果はテキメンで、痛みは和らいでいき、全く問題なく過ごしていた

のは

たった数週間。

また痛くなってきた。2か月、同じ個所がずっと痛いのはやっぱりおかしいだろうということで、

再度胃腸科に行き、紹介状を書いてもらった。婦人科でと言ったが、胃腸科で診てもらっているので、紹介先も胃腸科。

12月の2週目に診てもらうことになった。

 

2か月ぶりの大学病院。問診、触診、「簡易CT」を行なった。

当然、婦人科で診てもらっていること等は共有されているが、痛みの箇所から胃腸科で診ますねとのことだった。

CT画像の詳細は放射線科の先生が確認するが(なので、検査結果は後日)

その前に上がってきた画像を胃腸科の先生がまず確認。

この時思ったのは「これ、3月にみた景色(腹水からの卵巣嚢腫)と一緒じゃね・笑」まだ余裕だった

 

画像をカチカチしながら、

特にそれらしい所見は見当たらないなぁという先生。

何度か画像を往復していると

「あ、、これ、、」とほかの先生を呼ぶ。そして何やらやりとり。

そして、私に「もしかしたら、慢性盲腸かもしれません。ここ少し色が変わっていて炎症しているように見える。場所的に慢性盲腸かも。」と。

(ざっくりこんな説明だった)

まさかの盲腸!!??しかも慢性!!????

安静にしてくださいと言われた。仕事は当分休んでくれと。

いやいや、年末に向けて忙しいんですよ・・・・

 

4日後(金曜)、画像検査の詳細をお伝えするので、

4日後にまた来てくださいと言われる。

 

夫に結果を報告。とりあえずよかったねと言われる。

 

この時、言わなかったが、最近痛い箇所が増えている。

右下腹部と中央部分もたまに痛い。基本右だけど。

何となく自分の中の【予感】を見ないようにして職場に連絡。それならテレワークでできることをとなる。

 

水曜日、知らない番号から電話がかかってくる。

出ると大学病院の婦人科の担当医だった。

「検査結果が出た。明日来れるか?」と。明日は仕事が休みなので、むしろ明日だと助かると伝えると

 

「では、胃腸科ではなく婦人科に来てほしい」

 

 

これ、言われた瞬間、半分「何で?」半分「そうなの?」だった。

そうなの?の中身として、再発も考えたが新しい何か病気か?とも思った。

少なくとも慢性盲腸じゃないんでしょ?と

ただ、そんな事考えたくもなかったから、何で?って思った。

 

帰宅した夫に、検査結果出たから明日病院行ってくるとだけ伝えた。

親にはまだ何も言っていない。

 

翌日は

少なくとも、私が生きてきた人生の中で最悪の日だった。

本当に最悪の日だった。

担当から言われたことは

卵巣がんの再発です」

 

今でも、大学病院から家までどうやって帰宅したのか

覚えていない。

 

ちょっと書いてて思い出してきて感情の行き場がないので、

冷静になったら、このあたり書きます。

 

夫に電話した。声出して泣いたのは、初めてだった。

泣いて、伝えたこと

「ごめん。」

そして

「子どものことも諦めなきゃいけない。」

夫が

「いいよ。いいよ。しょうがないじゃん。」って

少し笑ったような声で言ってくれた。