2020年4月1日までのこと その3
今日こそ4月1日まで書きます。
大学病院での検査が始まる。
さすが大学病院。大きい。はじめてのCT!こんなんだったんですよぉと職場に報告。
私は、とりあえず腹水&命に別状ないからと2人の医師に言われてるので「手術とかになるかもだけど、とりあえず大丈夫そう。痛いだけ」と方々に報告し、よかったねと皆さんに言われる。
MRIの日(婦人科検診の日)。腹痛に襲われる。イッテェなぁと。あと生理が始まらない。やっぱり精神的にきてるのかな?と。
MRIの技師さんから「動かないで」と言われるが、断続的な痛みがあること。一応さっき痛み止め飲んだけど耐えられない時来るかもと念のため伝える。
あの激痛&動かないでという圧。コレを耐えられた自分偉いぞ!と思った。
午後。婦人科。結構待って診察室へ。
中(って言っていいの?)見てもらいながら言われたこと2点。
「出血してるけど、何?」
「生理遅れてていつ始まってもおかしくないです」と答えるやいなや、
「あーー。。これ、卵巣嚢腫だね」
へ???
腹水と卵巣嚢腫なの?私!?二つ??
と咄嗟に思う(しばらくそう思ってた)。
とりあえず待合室待っててください。また呼びますーと看護師さんに言われ
若干パニックのまま待合室へ。
再度診察室へ。
「あなたは、卵巣嚢腫です。左の卵巣が肥大してますね。CTで見る限りかなりの大きさになってますけど、生理不順などありませんか?」
と聞かれ、その1とその2で書いたことをかいつまんで説明する。
「卵巣の顔つきが良いですし、そもそも卵巣嚢腫の大半が良性です。ここまで大きくなってしまっているので、手術で摘出が最善かと思います。左の卵巣と卵管ですね。」
え?手術!?ここで改めてアホみたいな質問をする
というか、やっと冷静に客観的になってきた
「そうですよ。今後はSさん(私)は婦人科で診ることになります。25日、、入ってますね。キャンセルしておきますね。」
MRIの画像を改めて見せてもらう。
そこで卵巣、子宮という婦人科の臓器は、こういう画像ではなかなか見えづらい、特にスタートはモヤモヤしていると言われる。確かにそうだった。
ただ、断面図のある部分からドンと綺麗な丸が。更に大きな丸が。またまた大きな丸が。
え?私の膨らんでるの全部卵巣なの?となる。
そして改めて医師から「ここまで大きくなるのは珍しいですね。私としては(良性だとは思うが、大きさも大きさなので)早く手術できるようにしたいと思っています。」ということと
「Sさんの今後はカンファレンスで決めます。今日の画像検査結果が25日に来る予定なので、26日婦人科来てください」と言われる。
え?25日にキャンセルだと思ったら26日なの?と
この頃になると
自分の病気が卵巣嚢腫だということ(病名が分かって安心した)
それが良性だろうということ(腫瘍の中でも色々あるのね。とりあえず卵巣嚢腫は良性確立高いということで安心した)
手術になるだろう(初手術だ)
と、この3点を自分の中で整理。
職場には直接、夫には電話で報告。
さてさて26日。
卵巣嚢腫で確定。ただ、見る限り悪性のようなもの(影とか禍々しさ)は散見されない。
婦人科の担当医からは悪性でも良性でも摘出手術に変わりない。
嚢腫が大きく、少し出血痕のような影が見えるからコレが痛みの原因だろう。ただ、本当にキレイなまん丸と言われる。
ここで初めて知るのだが、卵巣そのものが膵臓同様、痛みを感じずらい無言の臓器と言われているらしい。
ほへぇーと思いながら聞く。異国の地で痛み感じてよかったんだな、私。
さて、今後。出来るだけ早く手術をしたい。ただ、今コロナの状況で(大学病院で受け入れている)、手術日が確定できない。
(1回目の緊急事態宣言が出るとか出ないとかの時期です)
今日はどんな手術をするかの説明と、同意書等の説明を受ける。
手術かぁとなり、ここで初めて親に伝える。
当たり前だがめちゃくちゃ心配。とりあえず大丈夫だからーー、色々決まったら連絡しますと何とか安心?納得させて?電話きる。
夫には手術だわーと義両親にはどっちが伝える?と。私が伝え、色々ご迷惑をおかけしますと。
職場にもそれぞれのスタッフ(うちNPO法人格の小さな職場で正規スタッフ8人なんです)に直接伝える。皆さんビックリしつつも特に女性スタッフからは、治る病院で良かったねーと。
本当とにかくここ数ヶ月の不調が何か分かって安心した。
翌日。仕事関係の打ち合わせ兼ねて、昼食べてると、大学病院から電話。
「Sさん、急なんですけど、今日カンファレンスがあって、Sさんの手術4月2日にできそうです。今、緊急事態宣言がいつ出てもおかしくない状況で手術を3割減にしているんです。そこで緊急性の高い手術を優先して行なう方針なんですが、Sさんの手術、来月2日にねじ込めそうなんです。仕事あると思いますが、これを逃すと早くて5月連休明け。コロナのことあるからもっと延びる可能性もあります」
私との会話省くとこんな感じ。
急!??と思い、カレー食べてたスタッフに「いやーこんな事が。急すぎますよね」と伝えると
「2日に手術してもらいなさい!早く治るんでしょ?」と。
他のスタッフも異口同音で2日手術!何を迷う!?と。
やらなきゃいけない仕事。締め切り間際の仕事の算段を立てなきゃと思いながら大学病院に「職場の許可もとりました。2日に手術をお願いします」
手術前の最終診断として、もう一度病院に行かなきゃならなかったけど、これまでに比べれば待ち時間も短くサクサク終わる。
この時、子どものことを聞かれる。
今子どもがいないこと。だけど、年齢のこと考えると(夫は44歳)厳しいかもしれないけど、数年頑張ろうか?と話していると伝える。
担当医からは、片方摘出するけど、もう一個残ってる。子宮も問題ないので、術後にはなるが不妊外来もあるから相談してください。と言われる。
どうなる?と頭の片隅にあったことなので、こらも自分の中の安心材料になる。
4月1日、朝から入院準備→お昼前に入院。
夜は食事なし!しかも下剤で胃腸を空に。
下剤、辛かったわ。
昼のカレーを堪能する。
コロナなので面会NG。実家両親は付き添いたいと言っていたが、そもそも緊急事態宣言が出るのに関東に来るのはどう?&付き添い人数制限有とのことで、断念。
こんなこともバッタバタで決め、仕事の締め切り云々も何とかねじ込み(月末で良かった!)
手術日当日を迎えた。
そうです。
この時、誰も、わたしの卵巣以外、卵巣が悪性だと(担当医はその可能性を考えてないこともなかったとは思うが、極めて少ない可能性)
思ってなかったのです。